海洋散骨のメリット、デメリット

投稿日: 2020年11月5日 PM 3:25

お墓を持たず、またお墓があっても自然葬としての海洋散骨を選ぶ方が増えているのは何故でしょうか。ここでは海洋散骨のメリット、デメリットについて検証してみます。

メリット

費用が安い!

何としても費用が抑えられることが最大のメリットではないでしょうか。ネット等で調べてみるとわかりますが、散骨業者に任せる代行散骨で5万円~10万円、遺族が同行して行う貸切散骨でも10万円~50万円で実施できます。

過去のブログでも書きましたが、お墓を新たに購入する場合、土地の使用料にあたる永代使用料が20万円~100万円程、墓石代が50万円~200万円、さらに外柵や墓誌で金額はさらにアップします。一般的には200万円前後が必要とされています。

海洋散骨の増加と共に専門業者の数も増え、海洋散骨の料金もさらに安く抑えられてきています。

お墓の心配をしなくていい

高額で負担のかかる「お墓」を持つ気がしない、お墓に入りたくない。また先祖代々の墓はあるが遠方で子孫が墓参りになかなか行けない。特に転勤族と言われる転勤を伴う会社員の方などは「墓守り」の要らない海洋散骨を選ぶ方が多いようです。当然ですがお寺との付き合いもありません。霊園の管理費など維持費や後々の費用の発生もありません。

海や自然が好きな故人の希望を尊重できる

海の近くで生活していた、釣りやレジャーで海と身近だった等、海洋散骨を選ぶ方は生前から「海に還りたい」と希望する方も少なくありません。

海に囲まれて育った私たち日本人にとって、生命の起源である「海」に還ることで自然の雄大さや清々しさ、そして安らぎが感じられるのでしょう。

また費用があらかじめ予測できることで残された家族への配慮にもつながり、自身の最期を望む形で執り行えることを生前に決めることで安堵感や満足感にもつながります。

「蒼(そう)コーポレーション」では生前予約を行っています。これを機に家族と葬送について話し合ったり、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。

海を見て故人を偲ぶことができる

日本は海に囲まれた島国です。また海は世界中でつながっており、海を見て故人を偲ぶことができます。

デメリット

それでは次にデメリットについて考えてみましょう。

故人をお参りをするところがない

これは海洋散骨の最も大きなデメリットではないでしょうか。遺骨をすべて散骨してしまうと身近に故人の遺骨が無いため、供養、法要、お参りするところがありません。故人の命日や気分が向いたときにお墓参りに行くことができない等の問題が生じます。海洋散骨した遺骨は手元に戻ってきません。

しかし、全ての遺骨を散骨せずに遺骨の一部を手元に残す(分骨)ことで、この問題はある程度解消できます。

ご遺骨を納められる様々なペンダントが
販売されています
ミニ骨壺やお写真を飾って
身近にお参りできる。

「蒼(そう)コーポレーション」ではパウダー状にした分骨を無料で行っています。ミニ骨壺やペンダント等に遺骨を残すことで手元供養が可能になります。また「周忌クルーズ」で散骨場所に行って故人を供養することもできます。

家族や親族の間でトラブルになる

海洋散骨はここ数年急速に広まってきたので家族や親族の中にはまだ海洋散骨が受け入れられない方もいるかもしれません。特にお墓がないということに強い抵抗感を持つ方もいます。海洋散骨を希望する場合は家族や親族と事前にしっかりと話し合いをしたうえで決めることが大切でしょう。

天候によって海洋散骨の実施日が左右される

一般的には沖合5海里(約9㎞強)に出て散骨を行うため、その日の天候によっては実施できないことがあります。また、海に出るため船酔いや事故の危険もあります。

「蒼(そう)コーポレーション」では出航基準を風速、波高など厳しい基準を独自に設け、基準を超える場合は出航せず、新たな実施日をご遺族と打ち合わせするなど安全に最大限の配慮をしています。

以上、故人の遺骨を自然に還す自然葬としての「海洋散骨」ですが、メリット、デメリットをよく理解したうえで行うことが大切です。

海洋散骨の「蒼(そう)コーポレーション」 https://sou-sankotsu.com/